“はみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハミ
語句割合
30.0%
拝跪10.0%
波美10.0%
10.0%
10.0%
10.0%
馬勒10.0%
馬銜10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われは聽く、はみのにほひを。
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
ホラ、お前のとこのお雪さんが先頃拝跪はみに来て、当分仕送りは出来ないッて断ったもんだから、俺の方でどうにかしてやらなくちゃ成らない……しかし、お前も御苦労だった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
また『和名抄』にじゃ和名わみょう倍美へみふく和名わみょう波美はみとあれば蛇類の最も古い総称がミで、宣長の説にツチは尊称だそうだから、ミヅチは蛇の主の義ちょうど支那でうわばみを王蛇と呼ぶ(『爾雅』)と同例だろう。
火鉢も非常に古く、その下半分は真珠貝を象嵌した漆塗で、装飾の主題は馬のはみである。
天井は思切ツてすゝけてゐて、而も低い。かべは、古い粘土色へなつちいろの紙を張りつめてあツたが、處々ところ/\やぶれて壁土かべはみ出て、鼠の穴も出來ている。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
道々の在々所々の庄屋、大百姓ども召寄せられ、馬のはみをば合せぬかにせよ。先手先手に、もちたるたしなみの米を出したかせよ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
首のあぶみずりのところも、肉などはまるっきりなくなって、しりがいがだらしなく後肢のほうへずりさがり、馬勒はみの重さにも耐えないというように、いつも、がっくりと首をたれている。
キャラコさん:10 馬と老人 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
黄色い毛並けなみの馬は馬銜はみをかんでつながれてゐる。
藍色の蟇 (新字旧仮名) / 大手拓次(著)