“壁土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かべつち87.5%
かべ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「しかしこの芝の上を見給え。こんなに壁土かべつちも落ちているだろう。これは君、震災しんさいの時に落ちたままになっているのに違いないよ。」
悠々荘 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それは崩壊してゆくガレージの壁をとった写真だったが、その壊れゆく壁土かべつちのそばになんとも奇妙な二つの輪がうつっていた。かなり太い環であった。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
天井は思切ツてすゝけてゐて、而も低い。かべは、古い粘土色へなつちいろの紙を張りつめてあツたが、處々ところ/\やぶれて壁土かべはみ出て、鼠の穴も出來ている。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)