“うわばみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
35.0%
蟒蛇31.7%
巨蟒6.7%
大蛇5.0%
蠎蛇5.0%
巨蛇3.3%
巴蛇3.3%
3.3%
宇波婆美1.7%
蚦蛇1.7%
(他:2)3.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なるほど」帆村はまた鴨田の方へ向き直った。「莫迦ばかげたことをおたずねいたしますが、このうわばみは人間を呑みますか」
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
うわばみ、熊、狼、などといふものは、想像するほど人に危害を加へるものではない。うまく行くとよく馴れる。
穴は深く暗く、その奥にみずち蟒蛇うわばみのようなものがわだかまっていて、寄り付かれないほどになまぐさかった。
ちょうど蟒蛇うわばみの昔語りがあるばかりに、きれいな小蛇が殺されるのとよく似ていて、こちらはさらに記憶が生々しいのである。
「町内中の騒ぎになるから、少し静かにしてくれ。麹町へ巨蟒うわばみなんか出っこはねえ」
見よ! 背後には僧は居ずに、皓々と輝く一匹の巨蟒うわばみ、数間に延びたる蛇体の一部に、可笑くも墨染の法衣を纏い、純八を目掛けて一文字に、矢のように飛び掛かって来るではないか!
高島異誌 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
晃 これか、谷底にめばといって、大蛇うわばみに呑まれた次第わけではない、こいつは仮髪かつらだ。(脱いで棄てる。)
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
突然いきなり大蛇うわばみ天頭あたまでもあらわれるかと思うと、そうじゃアありません。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
焼山越やけやまごえ蠎蛇うわばみの比にあらず、朝鮮蔚山うるさんの敵軍へ、大砲を打込むばかり、油の黒煙を立てるなかで、お誓を呼立つること
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
内にはおけの胴のような白い蠎蛇うわばみがいて、それが燃盞かわらけのような両眼を光らし、炎のような舌を出して、戴先生を一呑ひとのみにしようとするように口を持って来た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
おれもさ、狒々ひひ巨蛇うわばみなら、片腕で退治て見せらあ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
余は此の様な有様を見た事がない、壁の表面、柱の表面、総て右往左往と動き、静かな様で少しも静かでない、殊に天井の下に横たわって居る梁などは恰で大きな巨蛇うわばみせなの鱗を動かして居るかと疑われる許りだ
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
湖の竜が秀郷の助力を乞うた譚をただただ唐の将武が象に頼まれて巴蛇うわばみを殺し象牙を多く礼に貰うて大いに富んだてふ話を作り替えたものと断じたは手脱てぬかりだ
そのなかに長さ数百尺の巴蛇うわばみが棲んで居ります。その眼はいなずまのごとく、そのきばはつるぎの如くで、そこを通る象の一類はみな呑まれたりまれたりします。その難に遭うもの幾百、もはや逃げ隠れるすべもありません。
やがてまた例の木の丸太を渡るのじゃが、さっきもいった通り草のなかに横倒れになっている木地がこうちょうどうろこのようで、たとえにもよくいうが松の木はうわばみに似ているで。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やがまたれい丸太まるたわたるのぢやが、前刻さつきもいつたとほりくさのなかに横倒よこだふれになつてる、木地きぢ丁度ちやうどうろこのやうでたとへにもくいふがまつうわばみるで。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なほ大なるを宇波婆美うわばみといひ、極めて大なるをじゃといふなり
然らばこの名の基く所は何であるかといえば、疑いもなくそれはオガミから導かれたもので、オガミ竜とは即ち蚦蛇うわばみを指し、仏経でいう竜王のことである。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
故に支那でこれを蛇属としたらしく、〈鱗蛇また巨蟒、安南雲南諸処にあり、蚺蛇うわばみの類にして四足あるものなり、春冬山に居し、夏秋水に居す、能く人を傷つく、土人殺してこれを食う、胆を取りて疾を治し甚だこれを貴重す〉という(『本草綱目』)。
彼は午後十時十八分の列車に、ようやくのりこむことが出来た。そして寝台の中にもぐりこむが早いか、うわばみのような寝息をたてだした。よほど飲んだものらしい。
暗号数字 (新字新仮名) / 海野十三(著)