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巨蟒
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うわばみ
ふりがな文庫
“
巨蟒
(
うわばみ
)” の例文
さて支那にも僧など暇多い故か、観察の
精
(
くわ
)
しい人もあって、後唐の可止てふ僧托鉢して老母を養い
行
(
ある
)
きながら、
青竜疏
(
せいりょうそ
)
を誦する事
三載
(
みとせ
)
、たちまち
巨蟒
(
うわばみ
)
あって房に
見
(
あらわ
)
る。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
春見は
煎餅
(
せんべい
)
のような薄っぺらな
損料蒲団
(
そんりょうぶとん
)
を掛けて
遣
(
や
)
る
中
(
うち
)
に、又作はぐう/\と
巨蟒
(
うわばみ
)
のような
高鼾
(
たかいびき
)
で前後も知らず、寝ついた様子に、春見は
四辺
(
あたり
)
を見廻すと、先程又作が
梁
(
はり
)
へ
吊
(
つる
)
した
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「町内中の騒ぎになるから、少し静かにしてくれ。麹町へ
巨蟒
(
うわばみ
)
なんか出っこはねえ」
銭形平次捕物控:030 くるい咲き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
花の直径は三間もあろうか
悉
(
ことごと
)
く花は上を向いて獲物を待っている
巨蟒
(
うわばみ
)
がその口をカッと
開
(
あ
)
いたように花弁を広く押し開らいて空の陽の光を吸っている
態
(
さま
)
は花というよりも妖怪である。
物凄き人喰い花の怪
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
見よ! 背後には僧は居ずに、皓々と輝く一匹の
巨蟒
(
うわばみ
)
、数間に延びたる蛇体の一部に、可笑くも墨染の法衣を纏い、純八を目掛けて一文字に、矢のように飛び掛かって来るではないか!
高島異誌
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
巨
常用漢字
中学
部首:⼯
5画
蟒
漢検1級
部首:⾍
15画
“巨”で始まる語句
巨
巨大
巨人
巨細
巨魁
巨躯
巨勢
巨漢
巨刹
巨石