“恐気”のいろいろな読み方と例文
旧字:恐氣
読み方割合
おそれげ57.1%
おぞけ28.6%
おじけ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恐気おそれげも無く、一分時の前は炎のごとく真紅まっかに狂ったのが、早や紫色に変って、床に氷ついて、ひるがえった腹の青い守宮やもりつまんで、ぶらりと提げて、鼻紙を取って、薬瓶と一所に
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今はうなって誰も鼻撮はなッつまみで新吉と云うと他人は恐気おぞけふるって居るのだ、長く此処こゝに居る気もないから、いっそ土地を変えて常陸ひたちの方へでもこうか、上州の方へ行こうか
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大蛇うわばみでも居てねらうか、と若い者ちと恐気おじけがついたげな、四辺あたりまがいそうな松の樹もなし、天窓あたまの上から、四斗樽しとだるほどな大蛇だいじゃの頭がのぞくというでもござるまい。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)