“おそれげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恐気80.0%
恐氣20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うららかなる空をば一群ひとむれはと輪をつくりて舞うが、姉上とわれとむかいあえるにれて、恐気おそれげなく、此方こなたの軒、彼方かなたの屋根にさっおろしては翼を休めて、ひさしにも居たり。物干場の棹にも居たり。棟にも居たり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
恐気おそれげもなく言放てる、片頬に微笑えみを含みたり。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寄共よれども流石さすが武士ゆゑ何の恐氣おそれげもなく家主同道にて自身番へ出ければ定廻り同心は立出其もと嘉川主税之助方に勤仕きんし致しをりし事ありやと申ければ仰のとほり當夏中たうなつちう迄勤仕罷在り候と云ふに同心點頭うなづき今度嘉川家より公儀こうぎ御屆おとゞけに及ばれしは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)