“虵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をろち50.0%
オロチ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後よくつつしみ給へといふ。豊雄地に額着ぬかづきて、此の事の始めよりかたり出でて、なほ二八一命得させ給へとて、恐れみうやまひて願ふ。翁、さればこそ、此の邪神あしきかみは年たるをろちなり。
人々ぢ隠るるを、法師あざみわらひて、老いたるもわらはも必ずそこにおはせ、此のをろち只今りて見せ奉らんとてすすみゆく。閨房の戸あくるを遅しと、かのをろちかしらをさし出して法師にむかふ。
然らばこの名の基く所は何であるかといえば、疑いもなくそれはオガミから導かれたもので、オガミ竜とは即ち蚦蛇うわばみを指し、仏経でいう竜王のことである。更に語を換えて言えば八岐ヤマタオロチである。
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)