“りつぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慄然98.4%
悚然0.8%
栗然0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを除去してみて、検屍の医師はじめ警官一同は慄然りつぜんとしたのである。陰部から下腹部へかけて柘榴ざくろのように切り開かれている。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
われは悚然りつぜんとして四辺あたりを見たり。小親は急に座をちしが、きぬすそかかとにからみたるに、よろめきてハタと膝折りたる、そのまま手を伸べて小窓の戸とざしたり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして自分の将来、何の光も無く、色も無く、香も無い、ただ真黒な冷い闇のみの世界を望みては、愴然そうぜん栗然りつぜんとしてこらえきれぬ思いをしたことであったろう。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)