悚然りつぜん)” の例文
われは悚然りつぜんとして四辺あたりを見たり。小親は急に座をちしが、きぬすそかかとにからみたるに、よろめきてハタと膝折りたる、そのまま手を伸べて小窓の戸とざしたり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)