解剖ひら)” の例文
ぞうわずらい、腹腑ふくふを腐らしたような重病人も、麻肺湯まはいとうを飲ますと、須臾しゅゆの間に昏睡して、仮死の状態になります由で、すなわち彼は、とうをとって、腹を解剖ひらき、臓腑を薬洗やくせんして
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人の身体からだは形が見えます。手足胴体触ればわかるよ。五臓六腑も解剖ひらけば見えます。打診、聴診、エッキス光線。ピルケ反応、血液検査と。数をつくした診察道具じゃ。たとい何やら解らぬ病気や。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)