“X”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
エッキス50.0%
エックス21.4%
クロス7.1%
えつきす7.1%
エツキス7.1%
クリス7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その健康に多少支配されなければならない彼の精神状態にも冷淡ではあり得なかった。要するに兄の未来は彼らにとって、恐ろしいエッキスであった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
まだ、活動写真にならない時分で、無線電信だの、エックス光線だの、避雷針の見本だの、その他、電気に関するいろいろの実験をみせる見世ものだった。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
気がつくと私の手はからだった。菫はやっぱり紫のりぼんにクロスをつけたまま逃げたのだ。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
十五世紀十六世紀頃なら相当な人物であつたかも知れないが、えつきす光線や無線電信の行はれる二十世紀には到底向かない男だ。併し有繋さすがに牧師さんだ子。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
大麓はかういつて、両手を胸の上でエツキスといふ字にんだ。根が数学者だけに文字の恰好もよかつた。
一同すっかりクリスマス気分で、真夜中過ぎまで歌ったり、女同士でダンスしたりして噪気はしゃいだが、翌朝から、そのふたりの姿はフレモントヒルの何処にも見られなくて
斧を持った夫人の像 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)