“クロス”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:くろす
語句割合
25.0%
卓布25.0%
欄干25.0%
背皮25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気がつくと私の手はからだった。菫はやっぱり紫のりぼんにクロスをつけたまま逃げたのだ。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
で、私は花売女に盗まれないように卓子テーブルの上で菫の束を握っていることにした。が、それでも不安だったので、私は妻の口紅棒リップ・ステックを借りて花を結んである紫のりぼんの端へクロスをつけた。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
客間はうの昔に、すっかり片づけられ、例の豪勢な羽根蒲団も姿を消して、長椅子の前には卓布クロスを掛けたテーブルが据えてあった。その上へ手箱を持ちあげたまま、彼は暫らく息を休めた。
それが船橋ブリッジ欄干クロスに両ひじたせて、青い青い秋空の下に横たわる陸地おかの方を凝視みつめているのだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
西日が一パイに這入はいるような店だと背皮クロスがミンナ離れちゃいますからね。ヘヘヘ……。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)