“おばしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
欄干50.0%
欄34.6%
木欄11.5%
勾欄3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はいつか千代子と行き会ったかの橋の欄干(おばしま)に倚(よ)って、冬枯れの曠野(ひろの)にションボリと孤独(ひとりみ)の寂寥(さみしさ)を心ゆくまでに味わうことも幾たびかであった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
上野は東叡山(とうえいざん)三十六坊といわれている。ふかい木々と夜霧のあなたに、中堂の廻廊の灯や、文珠堂(もんじゅどう)の欄(おばしま)などがかすかに見える。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
樓上の木欄(おばしま)に干したる敷布、襦袢(はだぎ)などまだ取入れぬ人家、頬髭長き猶太(ユダヤ)教徒の翁が戸前に佇みたる居酒屋、一つの梯(はしご)は直ちに樓(たかどの)に達し、他の梯は窖(あなぐら)住まひの鍛冶が家に通じたる貸家などに向ひて
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
項羽は無聊に堪へ兼ねて高殿の勾欄(おばしま)から、無辺に霞む遠近(おちこち)の景色を眺めて居た。あたゝかい小春日の日光に、窓下の梧桐(きり)の葉末までが麗はしく輝いて見えた。
悲しき項羽 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)