“おばしま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
欄干50.0%
36.4%
木欄9.1%
勾欄4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きざはしを上がりきらぬ所に薫がすわると、宮はもっと上にともお言いにならず、御自身も欄干おばしまによりかかって話をおかわしになるのであった。
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
跡には春の夜の朧月、殘り惜げに欄干おばしまほとり蛉跰さすらふも長閑のどけしや。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
春院しゅんいんいたずらにけて、花影かえいおばしまにたけなわなるを、遅日ちじつ早く尽きんとする風情ふぜいと見て
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おばしまの下をのぞくと、水は青く、橋杭はしぐいの根をめぐって、白い水鳥が、花をいたように游んでいた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余は彼の燈火ともしびの海を渡り来て、この狭く薄暗きこうぢに入り、楼上の木欄おばしまに干したる敷布、襦袢はだぎなどまだ取入れぬ人家
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
余は彼の燈火の海を渡り來て、この狹く薄暗き巷に入り、樓上の木欄おばしまに干したる敷布、襦袢はだぎなどまだ取入れぬ人家、頬髭長き猶太ユダヤ教徒の翁が戸前に佇みたる居酒屋
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ある日の事であつた。項羽は無聊に堪へ兼ねて高殿の勾欄おばしまから、無辺に霞む遠近おちこちの景色を眺めて居た。あたゝかい小春日の日光に、窓下の梧桐きりの葉末までが麗はしく輝いて見えた。
悲しき項羽 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)