“ナップ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
卓布50.0%
食卓掛50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どういうわけか、卓布ナップのかかったテーブルでジャガイモと隣りあったことがなかったが、きょうはふしぎな縁でめぐりあうことになった。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
吊り飾燈ランプの明るい光りは、弾丸たまや薬苞の散らばっている卓布ナップの上をあかあかと照らしていた。そして暖炉のそばには、肱掛椅子に深々とうずまった婦人の横顔がくっきりと影絵のように見えていた。
犬舎 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
食卓掛ナップの掛ったテーブルを挾んで、向き合う位置に二脚の椅子が置かれ、シャンパン・グラスが一つずつ、ナフキンが二つ、フォークと魚匙トリユエールが二本ずつ
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
まず食堂は、雪白まっしろ食卓掛ナップ卓子テーブルを蔽い、天井には飾燈をつるして、そこから大きな丸い明りが落ちるようにすること。夜は暖炉のそばで新聞を読むこと。左右に幕をあける式の寝床。
孤独 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)