“検見”のいろいろな読み方と例文
旧字:檢見
読み方割合
けみ80.0%
けんみ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折わるく、もう稲田の検見けみでもございますまいが、代官の萩原年景はぎわらとしかげが、七、八名の家来をつれて、そこの並木へさしかかって参りました。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とても役にはたたねえという——当然、御上納のときの検査方から、職場検見けみの役人たちに、おとがめがくることになったのさ
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
それを聞くと、三宅博士はつまつたやうに黙つて大西氏の席を見た。そして検見けんみでもするやうに自分の頭を頸窩ぼんのくぼから前額まへびたひへかけてつるりと撫で下してみた。
このひょうきん者が検見けんみの伴をして、村々を廻わッて、ある村で休んだ時、脚半のひもを締め直すとて、馬鹿なことさ、縁台の足ぐるみその紐を結びつけて、そして知らずにすましきッて
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)