“ヤラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:やら
語句割合
追放50.0%
検挙16.7%
16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自身のオヤたちが、長く覺え傳へ、語りついで來た間、かうした事に行き逢はうとは、考へもつかなかつた時代トキヨが來たのだ、と思うた瞬間、何もかも、見知らぬ世界に追放ヤラはれてゐる氣がして
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
……どうせ以前の因縁でまっさきハナが検挙ヤラれることはわかっているから、承知で刑事の袖をひかせ、ハナの身柄は大切に洲崎署へお預け願っておく。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
(四、米留盆メルボルンの落陽(豪州) ヤラ水の源のあたりに牧野が平らかに広がり、五月の車窓に秋の声をききとる。人影もなく落葉しきりの林間の道をゆけば、ただ牛羊のみが気ままに歩いているのである。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
人の家の子としてはこの上なく貴い兄みこと妹みことが、つまどひの末、兄は宮を追ひヤラはれる。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)