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誘拐
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かどわ
ふりがな文庫
“
誘拐
(
かどわ
)” の例文
ところが白昼
誘拐
(
かどわ
)
かされ朝廷の大官に売られたのをその大官がさらにそれを皇帝に献じたということです。娘は私に云うのでした。
沙漠の古都
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その内でも優れた美人を
誘拐
(
かどわ
)
かして犠牲にし、連夜ひそかに悪魔の呪法を
修
(
ず
)
して将軍家光を調伏する計画だったのです。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
十八公麿
(
まつまろ
)
さまを
誘拐
(
かどわ
)
かして、遠国へでも売ろうとする野盗か人買いにちがいあるまい、と今度は考えた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お兄様、面目ない、——私はお前の妹のお元、悪人の手に
誘拐
(
かどわ
)
かされて、心にも無い妾奉公、親の
讐
(
かたき
)
とも知らずに
此奴
(
こやつ
)
に身を任せました、兄上様許して——」
禁断の死針
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
云うなッ、どこ
嘯
(
うそぶ
)
いて左様な白々しい
音
(
ね
)
が出るのじゃ。汝こそ縁談を退けられたを意趣に含み、大切な娘を
誘拐
(
かどわ
)
かさんと致した不敵な
痴者
(
しれもの
)
、その手先に働く木ッ葉どもを
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
何者かに
誘拐
(
かどわ
)
かされて行衛を失ったというようなことを話していたのを耳にして、
扨
(
さて
)
は自分の実の親は、レイ市通いの隊商のこの老夫婦であったのかと、初めて真相を知ることが出来た。
喇嘛の行衛
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
誘拐
(
かどわ
)
かされて、祇園の森に、連れこまれた晩——そのときすでに——八坂の不死人は、焚火をかこむ、怪しい夜の人種のうちでも、頭目と立てられていた盗賊の大人であった。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「女を
誘拐
(
かどわ
)
かし担いで行く、俺らの昔の商売だったっけなあ」
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
木賊四郎
(
とくさのしろう
)
という野盗に
誘拐
(
かどわ
)
かされて、この宇治の色町へ売られた妹なのでございまする。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「——いけねえ、どう考えても、お里の弟だ。その木村丈八郎へ、
直
(
じか
)
に会って今度の事を話すのは、気が
咎
(
とが
)
める。……おれが、お里を
誘拐
(
かどわ
)
かして、連れ出した事は、いまだに、知らねえらしいが」
無宿人国記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「平泉の人買いに、
誘拐
(
かどわ
)
かされたか、野盗の群れに、攫われたやら」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「若い女でも
誘拐
(
かどわ
)
かしてきたのですか」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“誘拐”の解説
誘拐(ゆうかい、英語: kidnapping)とは、他人を騙して誘い出して連れ去ること。「かどわかし」とも言う。
(出典:Wikipedia)
誘
常用漢字
中学
部首:⾔
14画
拐
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“誘拐”で始まる語句
誘拐者
誘拐師
誘拐罪
誘拐事件