“ゆうかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
誘拐78.9%
幽界7.9%
融解7.9%
祐海2.6%
雄魁2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中には誘拐ゆうかいや、迷子や、記憶の喪失や、借金逃れもあったでしょうが、昔の人はそんな詮索せんさくをする気もないほど鷹揚おうようだったのでしょう。
モンフェルメイュ村において不思議な事情の下に行なわれたという子供誘拐ゆうかいに関し、セーヌ・エ・オアーズ県からパリーの警視庁へ警察事項の報告が到来した。
「君のお父うさんに東京で会ったことがある。俺がさも君を——照ちゃんと言わせて貰おう、照ちゃんを誘拐ゆうかいしたみたいに、お父うさんから誤解された」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
幽界ゆうかいとりでも矢張やはこえ毛並けなみとはそろわぬものかしらと感心かんしんしたことでございました。
「貴方様は京浜国道で、自動車を電柱に衝突なさいまして、御頓死ごとんし遊ばしましたのですぞ。貴方様は幽界ゆうかいにお入りになって、唯今ただいまから幻影げんえいを御覧になっています。われわれも、貴方様の霊のうちにのこる一個の幻影にすぎません。お疑いならば、お手をお触れ下さい」
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ここが現世げんせ修行しゅぎょう幽界ゆうかい修行しゅぎょうとの一ばん目立めだった相違点そういてんかもれませぬ。
反抗のない生活——そこにも漢青年は、幽界ゆうかいらしい特徴を発見した。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
現在の後生観ごしょうかんは、いずれの島でも漠然ばくぜんとし、また村ごとの差異も著しいようであり、一方にはまた二種幽界ゆうかいの思想が起こって、かなりの混乱を与えてもいるが
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
いずれあなたとしては、幽界ゆうかいから臨終りんじゅう光景ありさまりたいとッしゃるのでございましょう。
適当な温度に保ってこれを続けたものですから、鴨田さんの研究によると、今夜の八時頃までに完全に園長の身体はタンクの中で、影も形もなく融解ゆうかいしてしまうことが判っていました。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
潜𤍠せんねつといふのは物體ぶつたい融解ゆうかいしたり、また蒸發じようはつするときにようする𤍠量ねつりようです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
讀去よみさ讀來よみきたつて纖細妙微せんさいみようびなる筆力ひつりよくまさしくマクベスを融解ゆうかいしたるスープのあたひはあるべし。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
今日の書状を見れば、又しても、大学様お取立の運動のために、遠林寺の祐海ゆうかいとやらが、柳沢家に伝手つてを求めているとか、大奥の縁引へ奔走しているとか、その結果を見た上でとか何とか、まるで女人にょにんるような陋劣ろうれつな策に大事をたのんでいるのじゃないか。優柔不断も甚しい。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『赤穂表の遠林寺の祐海ゆうかいにござります』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それによると、内蔵助が、心待ちにし、又、遠林寺の祐海ゆうかいの運動をも、密かにたのんで、待ちに待っている先君内匠頭の舎弟大学の取立ての事は、果然かぜん、絶望と、はっきりきまった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)