“カクリヨ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かくりよ
語句割合
幽界66.7%
幽世16.7%
幽冥界16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藤原四流の中で、一番美しい郎女が、今におき、耳面刀自と、其幽界カクリヨの目には、見えるらしいのでおざりまする。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
幽世カクリヨに入るとも、吾は 現世ウツシヨに在るとひとしく 歌をよむのみ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
物皆を 立つ雲霧と思へれば、見る目 嗅ぐ鼻 幽世カクリヨと同じ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
何にしても、出雲びとも、大倭ヤマトびとも、海と幽冥界カクリヨとを聯絡させて考へて居たと思うてもよい様である
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
私どもの今の宗教的印象を分解して見ても、幽冥界カクリヨに属してゐる者は、一つに扱うて居る場合が多い。単に神の住みかと言ふだけではない。悪魔の世界なる内容も持つて居る。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)