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誘拐
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かどはか
ふりがな文庫
“
誘拐
(
かどはか
)” の例文
お夏を
誘拐
(
かどはか
)
した禮に清水和助から貰つた金が五十や三十あつた筈だ。それを與三松は腕つ節が弱いくせに慾の深い伊太郎にやつた。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「五人の子供を一ぺんに
誘拐
(
かどはか
)
す工夫はありませんよ。
脅
(
おど
)
かしたつて、
騙
(
だま
)
したつて、人目につかないやうに、何處へもつれて行けないぢやありませんか」
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「平次、八五郎と申したな、いや、御苦勞であつた。伜が
誘拐
(
かどはか
)
されては、家内の恥辱になることぢや、それに
奧
(
おく
)
の悲歎が見て居られない、何分頼むぞ」
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
誘拐
(
かどはか
)
された子供は、悉く暴力で連れて行かれた事の外に、日中も、夕方も、時刻かまはず人をさらつて居るくせに、場所だけは例外なしに、海か河か
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『弱い武家』で通つてゐるだけに、二十五六の良い男ですが、
華奢
(
きやしや
)
で柔和で、どう見ても人間を
誘拐
(
かどはか
)
したり、やくざ者を斬つたりする柄とは思はれません。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「
誘拐
(
かどはか
)
されでもしたんぢやあるまいかといふ話だらう。——あの眼から鼻へ拔けるやうな悧巧者のお由良が、金紋先箱で迎ひに來たつて
騙
(
だま
)
されて行くものか」
銭形平次捕物控:122 お由良の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
外の奉公人や、近所の人にも當つて見ましたが、お春が花火を取りに家へ入つたのは知つて居ますが、勇太郎の
誘拐
(
かどはか
)
された姿は誰も見た者はなかつたのです。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お隣の堀江樣の坊つちやまが
誘拐
(
かどはか
)
されたといふ話も聞きましたが、あれは身分の方のことで、手前共の
汚
(
きたな
)
い
餓鬼
(
がき
)
をさらつたところで、百文にもなるわけはなく
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「川向うで嫁入行列をやつたのは三人、その間に空巣狙ひをやつたのと、お夏を
誘拐
(
かどはか
)
したのが一人か二人ある筈だ。——そのうち伊太郎と照吉は死んで了つた」
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
尤
(
もつと
)
も一度は惡者の手を逃れて、江戸番町の親の家に歸りましたが、少女お六が
誘拐
(
かどはか
)
されるとき、父親の鎌井重三郎は人手にかゝつて非業の死を遂げ、家祿は
沒收
(
ぼつしう
)
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「女の子だけを浚ふなら解つて居るが、時々男の子を
誘拐
(
かどはか
)
す了簡が解らないぢやありませんか」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そればかりなら
偶然
(
ぐうぜん
)
の廻り合せとも思つたでせうが、續いて昨日の十五日、三番目の十八になる娘が、親類の家へ泊りに行つて居て、其先から
誘拐
(
かどはか
)
されてしまつたのです。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いえ、何でも御座いませんが、六郎さんは、坊ちやんを
誘拐
(
かどはか
)
すやうな方ぢやないと思ひます」
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
中はまだ人肌の温みが殘つて、
誘拐
(
かどはか
)
されたにしても、そんなに遠くへ行つたとも覺えません。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
子供一人づつ
誘拐
(
かどはか
)
して、あの犬畜生に死ぬよりも辛い苦しみを
嘗
(
な
)
めさせようと思つたのが何うして惡い。なア平次、お前が俺だつたら、指をくはへて敵の榮華を眺めて居る氣か
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小さい時惡者に
誘拐
(
かどはか
)
されて輕業小屋に賣られたものらしく、今まで行方がわからなかつたが、フトした事から、南左衞門の一座に居た文吉といふのが、その重三郎に違ひないと
銭形平次捕物控:168 詭計の豆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お
上
(
かみ
)
の方には、本草學者を三人も
誘拐
(
かどはか
)
したのは、いづれ毒でも盛らせる積りだらう。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
まして番頭風情が、人の娘を
誘拐
(
かどはか
)
すやうに、つれて行つて宜いものでせうか、親分
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と言ひますが、これだけに手際よく
誘拐
(
かどはか
)
されては、手の付けやうがありません。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
すると、——亡くなつた馬道の荒物屋夫婦が、十六年前にお蝶を
誘拐
(
かどはか
)
したといふ證據があり、それを又荒物屋夫婦から金で買つた私も、
誘拐
(
かどはかし
)
の同罪は免れない、——と斯ういふ言ひがかりです
銭形平次捕物控:263 死の踊り子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの娘が自分から姿を隱す筈はねえ。誰かに
誘拐
(
かどはか
)
されたんぢやないかな」
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あつしは先生をどうしようといふ氣で來たんぢやありませんよ。ね、全龍先生。
棟梁
(
とうりやう
)
の佐太郎を殺し、お萩を
誘拐
(
かどはか
)
し、板倉屋の主人を殺した曲者は、先生の言葉一つで、見當がつくのですぜ」
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
亥刻
(
よつ
)
過ぎの月は、晝のやうに明るく、芝居歸りの人が田圃一パイ歩いて居りましたが、いかに田舍の夜更けと申しても、若い娘一人、手輕に姿を隱せる道理はなく、神隱しに逢つたか、
誘拐
(
かどはか
)
されたか
銭形平次捕物控:270 転婆娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「近頃俺は、
誘拐
(
かどはか
)
された子供を搜してくれと頼まれてゐるんだ」
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「若樣がお見えなさらない? 何ツ、水天宮樣で
誘拐
(
かどはか
)
されたツ」
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二人の娘まで
誘拐
(
かどはか
)
されては、迷ひの夢も覺めてしまひます。
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お孃樣を
誘拐
(
かどはか
)
した曲者を、お前だとは思つて居ない。
銭形平次捕物控:270 転婆娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
誘拐
(
かどはか
)
すか、殺した上でないと、加島屋へ顏を出せない
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
誘拐
(
かどはか
)
しかな」
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“誘拐”の解説
誘拐(ゆうかい、英語: kidnapping)とは、他人を騙して誘い出して連れ去ること。「かどわかし」とも言う。
(出典:Wikipedia)
誘
常用漢字
中学
部首:⾔
14画
拐
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“誘拐”で始まる語句
誘拐者
誘拐師
誘拐罪
誘拐事件