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誘拐
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いうかい
ふりがな文庫
“
誘拐
(
いうかい
)” の例文
その中には
誘拐
(
いうかい
)
や、迷子や、
記憶
(
きおく
)
の
喪失
(
さうしつ
)
や、借金逃れもあつたでせうが、昔の人はそんな
詮索
(
せんさく
)
をする氣もないほど鷹揚だつたのでせう。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もしこれが
誘拐
(
いうかい
)
でなしに、自発的だとすれば、何処かの
淵川
(
ふちかは
)
にでも身を投げやしないか。世間でも何も知らないけれど、その奥に何かこんがらかつた事情があつたのではないか。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
何と云ふ
性悪
(
しやうわる
)
の女だつたのだらう。その情夫と一しよにやつて来て、彼を脅迫するのであつた。彼は泣き出しさうな顔で下を向き、姦通とか
誘拐
(
いうかい
)
とか貞操とか云ふ言葉をきいてゐた。
日本三文オペラ
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
彼
(
か
)
の
芸妓
(
げいぎ
)
の花吉を
誘拐
(
いうかい
)
して内々自分の妾にしたのでも判つて居るぢやないか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
此夏から起つた
誘拐
(
いうかい
)
で、數はさして多くはありませんが、仕事が如何にも
巧妙
(
かうめう
)
で慘忍で、江戸つ子達の義憤の血を沸き立たせるには充分なものがありました。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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何うしても誰か悪者か何かに
誘拐
(
いうかい
)
されたに相違ない。警察でも最初の鑑定は主としてその方面に傾いた。しかし、その管内は平和で、此頃、さうしたわるい者が他から立廻つた跡もない。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
戻つた娘から聽くと、
誘拐
(
いうかい
)
するのは念入りに化粧をして、髮の毛の多い優しくて綺麗な『姉さん』で、子供の觀察で年の頃はよくわかりませんが、二十五は越して居ない樣子です。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
殺した惡者がお孃樣も
誘拐
(
いうかい
)
したんでせう、お願ひですから搜してやつて下さい、親分
銭形平次捕物控:165 桐の極印
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
組とは別々に
誘拐
(
いうかい
)
され、何んの
關
(
かゝは
)
りもないことは唯今まで申上げた通りで御座いますが、私が行方知れずになつて三十日も經たないうちに、助十郎殿と祝言をする氣になつたお禮殿とは
銭形平次捕物控:115 二階の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「すると、矢張り謀叛ものですね。麻布赤坂あたりに下屋敷を持つて居る大名が、兵粮丸を手に入れるか何うかして、本草家を
誘拐
(
いうかい
)
してそれを作る積りでせう。これは一日も油斷がなりません」
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
自分達を
誘拐
(
いうかい
)
したのはお紋ではないと言ひきるのです。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お萩を
誘拐
(
いうかい
)
したのは」
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“誘拐”の解説
誘拐(ゆうかい、英語: kidnapping)とは、他人を騙して誘い出して連れ去ること。「かどわかし」とも言う。
(出典:Wikipedia)
誘
常用漢字
中学
部首:⾔
14画
拐
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“誘拐”で始まる語句
誘拐者
誘拐師
誘拐罪
誘拐事件