“けふはく”の漢字の書き方と例文
語句割合
脅迫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれは此不平に甘んじて旁看ばうかんしてはをられぬ。己は諸役人や富豪が大阪のためにはかつてくれようとも信ぜぬ。己はとう/\誅伐ちゆうばつ脅迫けふはくとによつて事をさうと思ひ立つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
何故世の中には情死しんぢう殺人ひとごろし強盗がうとう姦通かんつう自殺じさつ放火はうくわ詐欺さぎ喧嘩けんくわ脅迫けふはく謀殺ぼうさつの騒が斷えぬのであらうか、何故また狂人きちがひ行倒ゆきだふれ乞食こじき貧乏人びんぼうにんが出來るのであらうか。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
が、これをしも「竊盗せつたうノ性アリ」と云ふならば、犬は風俗壊乱の性あり、燕は家宅侵入の性あり、蛇は脅迫けふはくの性あり、てふは浮浪の性あり、さめは殺人の性ありと云つても差支さしつかへない道理であらう。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)