“万引”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんびき50.0%
ちょろま25.0%
にざえもん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は当時の世間よのなかに事実全身に刺青ほりものをなし万引まんびきをして歩いたやうな毒婦が幾人いくたりあつたにしても、其れをば矢張やはり一種の芸術的現象と見倣みなしてしまふ。
虫干 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
此家こちらのお内儀かは存じませんが、それ、そこにいる御新造——とお藤を指して——が、私どもの店で、二十五両もする平珊瑚の細工物を万引ちょろまかしたから、今この場で、品物を返すか
……掏摸とうべえもなければ、ゆすり、空巣狙しろたび万引にざえもん詐欺あんま……なにひとつない。御番所も詰所も、まるっきし御用がなくなって、鮒が餌づきをするように、あくびばかりしているんでございます