“やまし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山師65.4%
11.5%
投機師7.7%
鉱山師7.7%
3.8%
詐欺師3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其下等な動機や行為を、熱誠に取り扱ふのは、無分別なる幼稚な頭脳の所有者か、然らざれば、熱誠をてらつて、己れを高くする山師やましに過ぎない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
要するに内に省みてやましからざるにあり、そもそもまた人を知り機を見ることを尊ぶ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
あの投機師やまし大洞おほほら利八と知り合におなりなすつたのがそも/\で、大洞も山木様の才気に目を着け、演説や新聞で飯のくへるものぢや無い、れからの世の中は金だからつてんでネ、御馳走ごちそうはする
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「しかしこういう古い型の鉱山師やましは、もう通用しなくなったね。しっかりした技術的な腕もあり、度胸もあって、堅実な途を踏む新しい型の鉱山師を産むところまで、時代が来ている」
金山揷話 (新字新仮名) / 大鹿卓(著)
彼は行なった自分の行為の、やましくなかった事を知ることが出来た。
銀三十枚 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あれは詐欺師やましか掴ませものかと。どなたも御不審なさるであろうが。チョット待ったり話は順序じゃ。世にも馬鹿げた内幕話じゃ。診察治療が出来ないお蔭で。お医者がステキにもうかる話じゃ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)