“正味”の読み方と例文
読み方割合
しょうみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の長話に大変時間が経過したような気がされることであろうが、アパートを出てからここまで、正味しょうみ四五分の時間だった。
ゴールデン・バット事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
自分の悪い事をおおやけにするは余り面白くもないが、正味しょうみを言わねば事実談にならぬから、ト通り幼少以来の飲酒の歴史を語りましょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それからもう一度下女が雨戸を引く音に夢を破られて、最後に起き上ったのが、まだ川のおもてに白いもやが薄く見える頃だったから、正味しょうみ寝たのは何時間にもならなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)