“無宿者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やどなし62.5%
むしゅくもの37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ういふお慈悲なさけぶか旦那様だんなさまがおありなさるから、八百膳やほぜん料理れうり無宿者やどなしくだされるのだ、おれいまうしていたゞけよ、おぜんいたゞくことは、きさま生涯しやうがい出来できないぞ。
老女 ほんとうにそうだよ、わたしがまごつき歩いてるのも長いことさ、初めて無宿者やどなしになったときから。
村内のものでも長脇差ながわきざしを帯びるか、または無宿者むしゅくものを隠し泊めるかするものがあればきびしく取り締まるようになって、毎月五日には各村民が陣屋に参集するという。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
逃げた奴はみんな無宿者むしゅくもので、京都無宿の藤吉、二本松無宿の惣吉、丹後村無宿の兼吉、川下村無宿の松之助、本石町ほんごくちょう無宿の金蔵、矢場村無宿の勝五郎の六人で、そのなかで藤吉、兼吉
半七捕物帳:64 廻り灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)