“宿無”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やどな69.2%
やどなし30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに五週間前には私何んにも持つてはゐませんでした——宿無やどなしで、乞食で、放浪者だつたのです。今ではお友達も家も仕事も持つてゐます。
いまは、こうした宿無やどなしの生活せいかつれてしまったが……。しかし、あなたは、てられたのですから、たとえかえっても、うちへは、いれてくれますまい。
小ねこはなにを知ったか (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこで、セエラは帳場によりかかって、お天気の悪い日、ひもじそうな宿無やどなしの子を見たら、パンを恵んでやってくれと、頼みました。
そうしてその三人が三人ながら、宿無やどなしである。顔も洗わず朝飯も食わずに、雲の中を迷って歩く連中である。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)