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宿無
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やどな
ふりがな文庫
“
宿無
(
やどな
)” の例文
それに五週間前には私何んにも持つてはゐませんでした——
宿無
(
やどな
)
しで、乞食で、放浪者だつたのです。今ではお友達も家も仕事も持つてゐます。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
いまは、こうした
宿無
(
やどな
)
しの
生活
(
せいかつ
)
に
慣
(
な
)
れてしまったが……。しかし、あなたは、
捨
(
す
)
てられたのですから、たとえ
帰
(
かえ
)
っても、
家
(
うち
)
へは、いれてくれますまい。
小ねこはなにを知ったか
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今考えると、ちょっと
両人
(
ふたり
)
にも同じ事を聞いて見れば善かったような気もする。朝飯を食わないで五里十里と歩き出すものは
宿無
(
やどな
)
しか、または準宿無しでなくっちゃならない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
以て出で來れば重四郎は見て其所へ
來
(
く
)
るのは彌十か是は重四郎樣と云ふ時
手招
(
てまね
)
ぎして畔倉
聲
(
こゑ
)
を
密
(
ひそ
)
めコレ彌十今手に掛けし此奴等は
皆
(
みな
)
宿無
(
やどな
)
しなれど
此死骸
(
このしがい
)
が有ては兎角後が
面倒
(
めんだう
)
なり何と
此奴
(
こいつ
)
等を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
八つ、
宿無
(
やどな
)
し
野良
(
のら
)
の
犬
(
いぬ
)
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
▼ もっと見る
やせたあまり
大
(
おお
)
きくないめす
犬
(
いぬ
)
であったが、
宿無
(
やどな
)
し
犬
(
いぬ
)
というので、その
犬
(
いぬ
)
がお
勝手
(
かって
)
もとへくると、どこの
家
(
いえ
)
でも
水
(
みず
)
をかけたり、
石
(
いし
)
を
投
(
な
)
げつけたりしました。
野菊の花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
敏
(
とし
)
ちゃんの
家
(
うち
)
の
女中
(
じょちゅう
)
も
敏
(
とし
)
ちゃんから
話
(
はなし
)
をきいて、
感心
(
かんしん
)
して、その
後
(
のち
)
、ペスやポチにやらなくても、
魚
(
さかな
)
の
骨
(
ほね
)
などを、この
宿無
(
やどな
)
しの、かわいそうな
犬
(
いぬ
)
のくるまでとっておいてやりました。
母犬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
(
ゆう
)
ちゃんの、かわいがっているクロは、やはり、
宿無
(
やどな
)
し
犬
(
いぬ
)
であります。
青い石とメダル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
が
少年
(
しょうねん
)
で、まだ
田舎
(
いなか
)
にいるとき、
村
(
むら
)
に
白
(
しろ
)
という
宿無
(
やどな
)
し
犬
(
いぬ
)
がいました。
野菊の花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
町
(
まち
)
のある
酒屋
(
さかや
)
の
小舎
(
こや
)
の
中
(
なか
)
で、
宿無
(
やどな
)
し
犬
(
いぬ
)
が
子供
(
こども
)
を
産
(
う
)
みました。
森の中の犬ころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“宿無”で始まる語句
宿無犬