“無宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むしゅく55.6%
むしゆく22.2%
やどなし22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一は、いま海内かいだいにときめく江戸南町奉行大岡越前守忠相。他は、酒と心中しよか五千石取ろかなんの五千石……とでも言いたい、三がい無宿むしゅく、天下の乞食先生蒲生泰軒。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
藤澤へとまらんとて程なく宿屋へつきたりけり然るに彼道連みちづれに成し男はもと上總かづさ無宿むしゆくにて近頃東海道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
乞食こつじきの徒といえども、なおかつ雨露をしのぐべきかげに眠らずや。世上のならいをもってせば、この人まさに金屋に入り、瑶輿たまのこしに乗るべきなり。しかるを渠は無宿やどなしと言う。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)