無宿むしゆく)” の例文
藤澤へとまらんとて程なく宿屋へつきたりけり然るに彼道連みちづれに成し男はもと上總かづさ無宿むしゆくにて近頃東海道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
曾我そが植松うゑまつ、大工作兵衛、猟師金助、美吉屋五郎兵衛、瀬田の中間ちゆうげん浅佶あさきち、深尾の募集に応じた尊延寺村そんえんじむらの百姓忠右衛門と無宿むしゆく新右衛門とは獄門ごくもん、暴動に加はらぬ与党の内、上田
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
知らせてれ己はすぐに茂助と共に三五郎を討取んと云ふに藤兵衞きゝて先生私しも一所にゆかんと申を否々いや/\夫では親分の死骸を無宿むしゆくにされては成らぬ是非々々手前てまへは此場の始末しまつ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ころさせし事は眼前がんぜんに汝が頼みし無宿むしゆく三次よりとく白状に及びしことなれば如何に其方さぎ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)