料理りょうり)” の例文
料理りょうりはうまかった。そうだ、まったくすばらしかった。はららないし、くたびれもしないし、暑すぎもせず、寒すぎもしなかった。
このごろ、てんぴをあたらしくったので、おねえさんは、しきりにいろいろのお料理りょうりつくるのだけれど、あまりうまくいかなかったのです。
北風にたこは上がる (新字新仮名) / 小川未明(著)
このしんせつな忠告ちゅうこくどおりにして、ふたりはヘット(料理りょうりにつかう牛の脂肪しぼう)のはいった小さなつぼをひとつ買いこみました。
料理りょうりをはこんで、もういちど客室きゃくしつにきてみると、客はまだ、さっきとおなじ姿勢しせいまどのほうをむいていた。
たぬきはさっそくおばあさんをお料理りょうりして、たぬきじるわりにばばあじるをこしらえて、自分じぶんはおばあさんにけて、すましたかおをしてまえすわって、おじいさんのかえりをちうけていました。
かちかち山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ソーダ松魚がつお料理りょうり 秋 第二百十七 ソーダ松魚がつお
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その二人ふたりは、うみからはたらいてたがいにうちかえりました。そして、こうおつも、自分じぶんたちのとったおおだいを一ぴきずつ料理りょうりをしました。
一本の釣りざお (新字新仮名) / 小川未明(著)
ないしょで料理りょうりをして、いつも同じようなじゃがいもにあきあきしているおっかあに食べさせて、『まあルミ、おまえはなんて器用きような子だろう』
ベンジャミンのやくめは、それを料理りょうりして、おにいさんたちのぺこぺこのおなかをいっぱいにしてあげることでした。
牛肉崩ぎゅうにくくず料理りょうり 秋 第二百二十四 西洋の葛餅くずもち
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「ほんとうに、そうだ。わたしも、うちかえったら、ひとつ料理りょうりをして子供こどもつまべさしてやろう。」と、おつがいいました。
一本の釣りざお (新字新仮名) / 小川未明(著)
かの女は早くから学校をやめさせられ、うちにいてお料理りょうりをこしらえたり、お裁縫さいほうをしたり、父親や兄弟たちのために家政かせいを取らなければならなかった。
家来けらいは宿屋の亭主ていしゅにさっきのカラスをわたして、ばんのごちそうに料理りょうりするようにいいました。
アスペラガス料理りょうり 秋 第百九十八 大立腹おおりっぷく
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
支那人しなじんしているちいさい料理店りょうりてんへ、わたしは、たびたびいきました。そこの料理りょうりがうまかったためばかりでありません。また五もくそばのりょうおおかったからでもありません。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)
指物師さしものしが、「テーブルよ、ごはんの用意ようい」といいおわるかおわらないうちに、はやくもテーブルの上にはぬのがかかって、すばらしいお料理りょうりのおさらがずらりとならびました。
おじさんは、また、どんな料理りょうりかとおもったのでしょう。合点がてんがいかぬというようなかおつきをして
北風にたこは上がる (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、とてもこの宿屋やどや主人しゅじんなどにはだせそうもない、じょうとうのものばかりです。そのお料理りょうりからたちのぼるおいしそうなにおいが、おきゃくたちのはなにぷんぷんとにおってきました。
ほんとうに、おれたちは、こうして毎日まいにちたいをとっても自分じぶんたちのくちらないのは、かんがえると、つまらないことだ。今日きょうはひとつ自分じぶん料理りょうりをして子供こどもらにたべさせてやろう。
一本の釣りざお (新字新仮名) / 小川未明(著)
それをいろいろに料理りょうりするのが、ベンジャミンと妹のやくめなのです。
「ええ、それは、かおがきれいなばかりでなく、お料理りょうりだって、なんでもできたんです。」と、そっけなくこたえた、おくさまの言葉ことばには、おまえのような、田舎出いなかでとちがうという
だまされた娘とちょうの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おねえさんが、なにかお料理りょうりつくっているのです。」と、賢二けんじは、こたえました。
北風にたこは上がる (新字新仮名) / 小川未明(著)