“あなやまばいせつにゅうどう”の漢字の書き方と例文
陸のほうでは
穴山梅雪入道が
白旗の
宮のまえに
床几をすえ、四
天王の面々を左右にしたがえて
悠然と見ていた。
野末のおくにさそいこまれて、このおとしあなにかかった
穴山梅雪入道は、馬からおちんばかりにぎょうてんしたが、あやうく
鞍つぼに
踏みこたえて、腰なる陣刀をひきぬき
なかで、
穴山梅雪入道は、役目をおえたのち、主人の
徳川家康にいとまをもらって、甲州
北郡へかえるところを、廻り道して、見物がてら、泉州の
堺に、半月あまりも
滞在していた。