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入梅
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にゅうばい
ふりがな文庫
“
入梅
(
にゅうばい
)” の例文
その時は丁度日本では
入梅
(
にゅうばい
)
だったんだ、僕は観測所へ来てしばらくある建物の屋根の上にやすんでいたねえ、やすんで居たって本当は少しとろとろ睡ったんだ。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
今年は朝顔の
培養
(
ばいよう
)
に失敗した事、
上野
(
うえの
)
の養育院の寄附を依頼された事、
入梅
(
にゅうばい
)
で書物が大半
黴
(
か
)
びてしまった事、
抱
(
かか
)
えの車夫が
破傷風
(
はしょうふう
)
になった事、
都座
(
みやこざ
)
の西洋手品を見に行った事
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
入梅
(
にゅうばい
)
はまだ半月以上も間があるというのに、ここらの山の町はしめっぽい空気に閉じこめられて、昼でも山の色が
陰
(
くも
)
ってみえるので、このごろの夏の日が秋のように早く暮れかかった。
鰻に呪われた男
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
久振
(
ひさしぶり
)
に御前で夜を
更
(
ふ
)
かしてから出て来ると、
宵
(
よい
)
のうちは
入梅
(
にゅうばい
)
らしくしょぼ/\降っていた雨が、
俄
(
にわ
)
かに大降りに降り出したので、此の雨を
衝
(
つ
)
いて自分の家まで帰るのはえらく
煩
(
わずら
)
わしい気がしたが
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
『陽気がわるいでの……この
入梅
(
にゅうばい
)
では』
魚紋
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“入梅”の意味
《名詞》
雑節の一つ。梅雨の季節に入る頃。太陽の黄経が80度に達した時で、六月十一日前後。
(出典:Wiktionary)
“入梅”の解説
入梅(にゅうばい、ついり、つゆいり)は、梅雨入りの時期に設定された雑節である。現在の日本では、太陽黄経が80°の時またはその日である。新暦(グレゴリオ暦)で6月11日ごろ。
対義語は出梅(しゅつばい、つゆあけ)だが、日本ではほとんど使われない。
(出典:Wikipedia)
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
梅
常用漢字
小4
部首:⽊
10画
“入”で始まる語句
入
入用
入口
入牢
入来
入水
入込
入交
入日
入相