“さばえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鯖江75.0%
五月蠅8.3%
狭蝿8.3%
狭蠅8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことはここから近い鯖江さばえの町に、私の儒学の恩師牛石ぎゅうせき先生がおいでになる。もう滅多にお目にかかれぬ間がらゆえ、十年ぶりでお顔を拝して参ろうと思うのじゃ。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また五月蠅さばえなす悪しき神などという古記の文句もあるので、田の神とは直接のつながりはなさそうであり、いて関係を付けるならば、無意識なる外形の感染があった位のものであろう。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
天照大御神あまてらすおおみかみの御国にあらざるがゆえに、定まれるきみなくして、狭蝿さばえなす神ところを得て、あらぶるによりて、人心ひとごころあしく、ならはしみだりがはしくして、国をし取りつれば
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ここによろずの神のおとないは、狭蠅さばえなす皆き」は火山鳴動の物すごい心持ちの形容にふさわしい。
神話と地球物理学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)