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兆
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てう
ふりがな文庫
“
兆
(
てう
)” の例文
聊
(
いさゝか
)
も
其
(
そ
)
の
平常
(
ふだん
)
の
化粧
(
けしやう
)
と
違
(
たが
)
ふことなかりしとぞ。
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
庇髮
(
ひさしがみ
)
、あの
夥
(
おびたゞ
)
しく
顏
(
かほ
)
に
亂
(
みだ
)
れたる
鬢
(
びん
)
のほつれは
如何
(
いかに
)
、
果
(
はた
)
してこれ
何
(
なん
)
の
兆
(
てう
)
をなすものぞ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私し方へ引取し事なりと申せば文左衞門ムヽ扨は
姪
(
めひ
)
の事故
娘
(
むすめ
)
に致して九助方へ
縁付
(
えんづけ
)
遣
(
つかは
)
したかと申に藤八は仰の通りなれ
共
(
ども
)
夫には
因縁
(
いんえん
)
の御
咄
(
はなし
)
あり右節事母
兆
(
てう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ゆかみて
蓋
(
ふた
)
のあはぬ
半櫃
(
はんびつ
)
兆
(
てう
)
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
けたゝましく
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)
が
走込
(
はしりこ
)
むのも、
烏
(
からす
)
が
鳴
(
な
)
くのも、
皆
(
みな
)
何
(
なん
)
となく
土地
(
とち
)
の
末路
(
まつろ
)
を
示
(
しめ
)
す、
滅亡
(
めつばう
)
の
兆
(
てう
)
であるらしい。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ぞ呉れしかば
稍
(
やゝ
)
二百兩近くの金を
胴卷
(
どうまき
)
へ入古郷を
指
(
さし
)
て旅立ちしが先
阿部川
(
あべかは
)
へ立寄先年のお
兆
(
てう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「
一人女
(
ひとりをんな
)
」「
一人坊主
(
ひとりばうず
)
」は、
暴風
(
あれ
)
か、
火災
(
くわさい
)
か、
難破
(
なんぱ
)
か、いづれにもせよ
危險
(
きけん
)
ありて、
船
(
ふね
)
を
襲
(
おそ
)
ふの
兆
(
てう
)
なりと
言傳
(
いひつた
)
へて、
船頭
(
せんどう
)
は
太
(
いた
)
く
之
(
これ
)
を
忌
(
い
)
めり。
其日
(
そのひ
)
の
加能丸
(
かのうまる
)
は
偶然
(
ぐうぜん
)
一
人
(
にん
)
の
旅僧
(
たびそう
)
を
乘
(
の
)
せたり。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
救
(
すく
)
ひ呉同道致し同人宅まで立歸りし處只今節より申上し通り阿部川村の
兆
(
てう
)
と申者の
娘
(
むすめ
)
節が
居合
(
をりあは
)
せ藤八は同人
叔父
(
をぢ
)
なる由
承
(
うけた
)
まはり候處其翌日藤八申には水呑村まで送り度は
存
(
ぞん
)
ずれども
據
(
よんど
)
ころなき用事あるにより用心の
爲
(
ため
)
所持
(
しよぢ
)
の金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
即
(
すなは
)
ち
人
(
ひと
)
と
家
(
いへ
)
とは、
榮
(
さか
)
えるので、
恁
(
かゝ
)
る
景色
(
けしき
)
の
俤
(
おもかげ
)
がなくならうとする、
其
(
そ
)
の
末路
(
まつろ
)
を
示
(
しめ
)
して、
滅亡
(
めつばう
)
の
兆
(
てう
)
を
表
(
あら
)
はすので、
詮
(
せん
)
ずるに、
蛇
(
へび
)
は
進
(
すゝ
)
んで
衣
(
ころも
)
を
脱
(
ぬ
)
ぎ、
蝉
(
せみ
)
は
榮
(
さか
)
えて
殼
(
から
)
を
棄
(
す
)
てる、
人
(
ひと
)
と
家
(
いへ
)
とが、
皆
(
みな
)
他
(
た
)
の
光榮
(
くわうえい
)
あり
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“兆”の解説
兆(ちょう)は漢字文化圏における数の単位の一つ。兆がいくつを示すかは時代や地域により異なる。現在、日本・台湾・韓国・香港では 10
12
= 1000000000000 を示す。
(出典:Wikipedia)
兆
常用漢字
小4
部首:⼉
6画
“兆”を含む語句
前兆
凶兆
兆候
吉兆
凡兆
瑞兆
兆殿司
中江兆民
京兆尹
祝京兆
巣兆
衰兆
京兆
乱兆
亡兆
明兆
兆民居士
敗兆
生不怕京兆尹
奇兆
...