“庇髮”の読み方と例文
新字:庇髪
読み方割合
ひさしがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いさゝか平常ふだん化粧けしやうたがふことなかりしとぞ。いま庇髮ひさしがみ、あのおびたゞしくかほみだれたるびんのほつれは如何いかにはたしてこれなんてうをなすものぞ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
同じ教會の信者だといふハイカラな女學生が四五人、時々野村を訪ねて來た。其中の一人、背の低い、鼻まで覆被おつかぶさる程庇髮ひさしがみをつき出したのが、或時朝早く野村の室から出て便所へ行つた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)