しら)” の例文
「これは大凶のしらせです。馬の啼き声も常とはちがう」と呟いて、みな怖れふるえた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頸のぐるりを霙のしらせ。錘のやうに寂寞が見えてくるのだ。今こそ潤ひなき火に、密度の凄まじい地角の涯に、彼等ひとしく参加する時を待つてゐるのか。見知らぬ移住地に獣皮を焚き、轍を深める。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)