つらつら)” の例文
一一八呆自あきれて足の踏所ふみどさへわすれたるやうなりしが、つらつらおもふに、妻は既にまかりて、今は狐狸の住みかはりて、かく野らなる宿となりたれば
勝四郎つらつら思ふに、かく落魄おちぶれてなす事もなき身の何をたのみとて遠き国にとどまり、六八由縁ゆゑなき人のめぐみをうけて、いつまで生くべき命なるぞ。
二七八あやしき軒にかがまりて、生けるここちもせぬを、翁、豊雄にむかひ、つらつら二七九そこのおもてを見るに、此の二八〇隠神かくれがみのために悩まされ給ふが、吾救はずばつひに命をも失ひつべし。