“半熟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんじゅく33.3%
はんじゆく33.3%
なまにえ16.7%
はんう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
午前十時が鶏卵けいらん半熟はんじゅく一つとやきパン二十瓦即ち五匁、昼食ちゅうじきがよく叩いたビフステーキ百瓦即ち二十五匁、砕きたる馬鈴薯じゃがいも二百瓦即ち五十匁、あめ二十瓦即ち五匁
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
玉子たまご半熟はんじゆく、とあつらへると、やがてさらにのつて、白服しろふくからトンといて、卓子テエブルうへあらはれたのは、生々なま/\しいにく切味きりみに、半熟はんじゆくつたのである。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すると何処かにこそこそ人の動く気配がしたので、ジヤンは蜥蜴とかげのやうに地面ぢべたに腹をすりつけた。だしぬけに低い押し潰すやうな声で呼びかけるのが聞えた。耳をすますと、半熟なまにえの仏蘭西語である。
歪形いびつのペシャンコの亜鉛トタンの洗面器が一つ放ったらかしで、豆電灯まめでんき半熟はんうれの鬼灯ほおずきそのまま、それも黄色い線だけがWに明ってるだけだから驚いた。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)