“つくづく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
熟々88.9%
倩々3.7%
3.7%
熟〻3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は熟々つくづく持彦の顔を見ながら、半ば恍惚こうこつとした半ばは感銘ただならぬふうに、あきれたようにいった。
花桐 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
其子の家に滞留中此田川のくろを歩いて、熟々つくづくと水を眺め、喟然きぜんとして「仁水じんすいなあ」と嘆じた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
探偵は少し笑って「オオ忘れて居ました、貴方に今、心を動かせる様な事は云っては可けぬと医師から堅く断られて来たのです」と云って巧みに此の場を切り抜けて去って了った、後で余は倩々つくづくと考えたが秀子は既に自分の口からアノ時の争いの一部始終を告げたと見える
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「そんなになくつたつていくらもきやしない老人としよりのことをな」内儀かみさんはつくづくまたいつた。勘次かんじ餘計よけいしをれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そうして、つい身につまされて、先刻さっきからお宮の話を聞きながらも、私は自分とお前とのことに、また熟〻つくづくと思入っていた。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
私は其等をきちんと前に並べて、独り熟〻つくづくと見惚れていた。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)