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倩々
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つら/\
御通じ
下さる
可とお頼み申せしが今に
知ず餘り雲を
掴む
樣成御頼み事
也とて
呵々と笑ふを忠八は
倩々聞て何やら其樣子は友次郎御夫婦に
似て其上印籠を
日は
漸く
高く、
風は
凉しく、
船の
進行は
矢のやうである。
私は
甲板の
安樂倚子に
身をよせて
倩々と
考へた。
遂得ず
殘念此上なく候に付
恐れ多き儀に候へ共吾助事
死罪御免
仰付られ候樣御
慈悲の御沙汰願上奉まつり度と申立る時越前守殿
倩々聞居られしが
不※眼を
待べしと申付られしかば勘解由は我が家に歸り一
間に
籠りて居たりしが
獨り
倩々考ふるに我大金を