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牢
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かた
ふりがな文庫
“
牢
(
かた
)” の例文
深く且つ
牢
(
かた
)
き基礎を有せり、進歩も若し此れに
協
(
かな
)
はざるものならば進歩にあらず、退守も若し此れに
合
(
あは
)
ざるものならば退守にあらず。
国民と思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
そうして行きながら、日常生活に没頭していながら、精神の自由を
牢
(
かた
)
く守って、一歩も仮借しない処が
Apollon
(
アポルロン
)
的だ。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
發したるは我手中の銃にして、黒く數石を染めたる血に
塗
(
まみ
)
れて我前に横れるは我友なり。われは喪心者の如く凝立して、
拘攣
(
こうれん
)
せる五指の間に
牢
(
かた
)
く拳銃を
攫
(
つか
)
みたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
真中に挿しこんである之も鉄のかんぬきは、永遠に絶えざる地上の「悪」を
牢
(
かた
)
く締め切つて居る。彼等はもうものを云ふことも出来ない。云ひ合した様にぴたりと歩みをとめた。
夜烏
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
就中
(
なかんずく
)
本草
(
ほんぞう
)
に
精
(
くわ
)
しいということは人が皆認めていた。阿部伊勢守正弘はこれを知らぬではない。しかしその才学のある枳園の
軽佻
(
けいちょう
)
を忌む心が
頗
(
すこぶ
)
る
牢
(
かた
)
かった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
その人の私の
請
(
こひ
)
を容れて、こゝに來給ふべきをば、何故か知らねど、
牢
(
かた
)
く信じ居※。生死の境に浮沈し居る此身の、一杯の清き水を求むべき手は、その人の手ならではと存※。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
人を傷けて亡命せしこと、身を
賊寨
(
ぞくさい
)
に托せしことより、怪しき
媼
(
おうな
)
の我を救ひしことまで、一も忌み避くることなかりき。友の手は
牢
(
かた
)
く我手を握りて、友の
眼光
(
まなざし
)
は深く我眼底を照せり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
牢
漢検準1級
部首:⽜
7画
“牢”を含む語句
入牢
牢舎
牢獄
大牢
牢問
牢屋
堅牢
座敷牢
牢守
永牢
牢舍
牢固
牢乎
牢格子
地牢
牢屋敷
牢死
地下牢
土牢
水牢
...