“大牢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいろう46.7%
おおろう26.7%
たいらう13.3%
おほらう6.7%
ろう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は一日、成都郊外にある先帝の霊廟れいびょうに詣でて、大牢たいろうの祭をそなえ、涙を流して、何事か久しく祈念していた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
幕府の末期までこの辺に伝馬町てんまちょう大牢おおろうとともに芳原よしわらがあったので、芳町といい大門通りというのも、それにちなんだものだと言われていたが
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
外でもない、半歳前に江戸中を荒した三人組の大泥棒、一人はお前の兄の香三郎で、これは傳馬町の大牢たいらうに入つて居る。
傳馬町の大牢おほらうに叩き込むことが出來たら、三年越の溜飮りういんが一ぺんに下がるに違ひなかつたことでせう。
大牢ろうのあった方のみぞを埋めて、その側の表に面した方へ、新高野山大安楽寺こうぼうさま身延山久遠寺にちれんさまと、村雲別院むらくもさまと、円光大師寺えんこうだいしさまの四ツの寺院おてら建立こんりゅうし、以前もとの表門の口が憲兵屯所とんしょで、ぐるりをとりまいたが
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)