“たいろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大牢53.8%
大老23.1%
大廊7.7%
太牢7.7%
頽老7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——幸助という男は大牢たいろうで、おじさんといっしょにくらし、身の上話なんぞもしたんでしょう、そこからこんどのような話をでっちあげたんだと思います」
枡落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
安政五年戊午ぼご 正月、大いに攘夷じょうい論を唱う。閣老掘田正篤まさひろ京都に遊説ゆうぜいす。三月、大詔たいしょう煥発かんぱつ。四月、井伊大老たいろうとなる。六月、勅許ちょっきょたずして、米国条約の調印をなす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
このとき大廊たいろうにあたって侍たちの跫音あしおとが聞えたので、さては、殿のお帰りと、人々はあらそって出迎えに出てしまった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「仮宮も出来あがったから、とりあえず、太牢たいろうを供えて、宗廟の祭をいとなもう」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老優いよいよ頽老たいろう、まったく昔日の生気を欠くの感があったが、世間の人気はそれと反対で、稀代の名優が突然湧き出したかのように賞讃していた。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)