“攘夷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうい96.0%
じやうい4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京都の女なら、芸妓げいこ、仲居までが、攘夷じょういとは、どんなものか。京洛みやこには、今誰が来ているか、政変や、大官の往来などにも、関心を
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これほど攘夷じょういの声も険しくなって来ている。どうして飯田の商人がくれた横浜土産の一つでも、うっかり家の外へは持ち出せなかった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
徳川幕府の末造ばつざうに当つて、天下の言論は尊王と佐幕とに分かれた。いやしくも気節を重んずるものは皆尊王にはしつた。其時尊王には攘夷じやういが附帯し、佐幕には開国が附帯して唱道せられてゐた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)