“大詔”の読み方と例文
読み方割合
たいしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから間もなく、大東亜戦争だいとうあせんそうがはじまった。十二月八日、突如、米英に宣戦の大詔たいしょう渙発かんぱつされた。英夫が予想もしなかった大事件である。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
頬ひげをあたつてゐると、大詔たいしょうの奉読、つゞいて、東条首相の謹話があつた。涙が流れた。言葉のいらない時が来た。必要ならば、僕の命も捧げねばならぬ。
真珠 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
◯第四十一回目の大詔たいしょう奉戴日ほうたいび。主婦之友の安居氏来宅中に警戒警報が出て、十一時半空襲警報となる。B29、十数機と、そのあとP51、六、七十機が来襲した。
海野十三敗戦日記 (新字新仮名) / 海野十三(著)