“煥発”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぱつ90.0%
くわんぱつ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白昼の刃影、一時にどよめき渡って、月輪の勢、ジリリ、ジリリとしまると見るや、一気に煥発かんぱつして乱戟らんげきここに泰軒の姿を呑みさった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こうは、好意を謝して、半月ほど逗留とうりゅうしていた。その間に、彼の多芸や才気煥発かんぱつな質を見たものか、ある日、とうが紹介状を書いて
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕の知つてゐた先生は才気煥発くわんぱつする老人である。のみならず機嫌の悪い時には先輩の諸氏は暫く問はず、後進の僕などは往生だつた。
平民は実に徳川氏の時代に於て大に其思想を煥発くわんぱつしたるものにして、族制的大隔離のを受けて、或意味に於ては高等民種に対して競争の傾きを成し来れるなり。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)