“かと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
20.8%
河図20.8%
家兎16.7%
蝌蚪8.3%
過渡8.3%
8.3%
4.2%
4.2%
4.2%
花都4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こゝなうちではハアかとうごぜえやすから、どんな馴染のお客でも泊めましねえから三味線さみせんや芸はいりやしねえよ、わしどもはかてうちでなくっちゃア勤まりましねえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この『蓬莱曲』が出たという事実は、古い伝説が語るところの、江水こうすいの流れからあらわれた大きな亀が、その背に負うていたという、あの河図かとに比すべきものであったかも知れない。
先ず手近な蛙について行うのを便利とされてりますが、人工心臓の実験をするには、蛙はあまりに小さすぎて、細工が仕難しにくいですから、私は家兎かとに就て実験することに致しました。
人工心臓 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
両のにすくひてこぼす蝌蚪かとの水
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
これは私にとって明治大正の過渡かとを記念の作物となりました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
と問うては見たが、あらかじめ、その意味を解するにかとうはないのであった。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かれは藁草履わらざうりをつツかけて穿いた。かれは寺を出て、一番先に、近所にある貧しい長屋の人達のかとに立つた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
かれは五六日前に、その女の抱へられてゐる小さな料理屋のかとに立つた。それは夕暮で、これから忙しくならうとする頃であつた。奥には、もう客が二組も三組も来てゐた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
奇蹟を見んと欲せば、信仰をかとうせよでございます。
御意見代りに大切だいじな膝借りるというたわけがあるかッ。貸すというても遠慮するが当りまえじゃ。三河流儀の旗本どもは骨がかとうて困る。お紋の膝だけは爾後じご遠慮するよう気をつけい。五位、行くぞ。
投楽散人とうらくさんじんとかいえる人、花都かとの産なり、さるとし水無月みなつきの炎暑にたえかね、昼寝の夢さめて、席上に残せる木枕をみるに、胡蝶一つ羽を休む。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)