河図かと)” の例文
天文をうかがって吉兆をぼくし、星宿の変をみて禍福を憂喜し、竜といい、麒麟きりんといい、鳳鳥ほうちょう河図かと、幽鬼、神霊の説は、現に今日も、かの上等社会中に行われて、これを疑う者
物理学の要用 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この『蓬莱曲』が出たという事実は、古い伝説が語るところの、江水こうすいの流れからあらわれた大きな亀が、その背に負うていたという、あの河図かとに比すべきものであったかも知れない。
第二種(陰陽編)河図かと洛書らくしょ、陰陽、八卦はっか、五行、生剋せいこく、十干、十二支、二十八宿
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
『淵鑑類函』三二〇に『河図かと』を引いて五方の神名を列ね、西方白帝神はくていしん名は白招拒はくしょうきょ、精を白虎びゃっこすといい、『文選』を見ると漢朝神虎殿あり、『山海経せんがいきょう』に崑崙山の神陸吾りくご虎身九尾人面虎爪
まず九星は、当時大いに民間に流行せる趣なれば、ここにそのことにつき一言せざるを得ず。そもそも、陰陽五行の占法はシナ起源のものにして、八卦は伏犠ふっき氏のとき、『河図かと』の象によりて起こる。
妖怪学 (新字新仮名) / 井上円了(著)