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牢
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らう
ふりがな文庫
“
牢
(
らう
)” の例文
八五郎の取出したのは、大振りな鍵で、これは誰が見ても、二日前に伊三郎の死骸のあつた、あの座敷
牢
(
らう
)
の鍵といふことがわかります。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
牢舍
(
らうしや
)
さするやと尋ねられければお菊は
何卒
(
なにとぞ
)
父利兵衞吉三郎ともに
御免
(
おんゆる
)
し下され其代りに私しを
牢
(
らう
)
へ
御入下
(
おんいれくだ
)
さるゝ
樣
(
やう
)
にと涙ながらに申立るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
番兵殿
(
ばんぺいどの
)
、
手前
(
てまへ
)
をもう一
度
(
ど
)
牢
(
らう
)
へお
連
(
つ
)
れ
戻
(
もど
)
しを願ひます。—
余程
(
よほど
)
不作
(
ふさく
)
と見えまする。
夫
(
それ
)
に
似
(
に
)
たお話がございます。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
本文
(
ほんもん
)
にはさんだ、
三葉
(
さんえふ
)
の
銅版画
(
どうばんぐわ
)
の中には、「英国俳優ヂオフライ
空窖
(
くうかう
)
へ
幽囚
(
いうしう
)
せられたる図」と云ふのがある。その
画
(
ゑ
)
が又どう見ても、
土
(
つち
)
の
牢
(
らう
)
の
景清
(
かげきよ
)
と云ふ気がする。
本の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
やつは
牢
(
らう
)
から出て、身を隠してゐた。あいつは皆のなかで一番美しかつた。また泥棒をやつたらしいが。あいつは体も敏捷で申し分なかつた。僕はモクティルを二日間雇つたよ。
亜剌比亜人エルアフイ
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
▼ もっと見る
裂
(
さ
)
けよ!
此
(
この
)
胸
(
むね
)
よ!
破産
(
はさん
)
した
不幸
(
みじめ
)
な
心
(
こゝろ
)
よ、
一思
(
ひとおも
)
ひに
裂
(
さ
)
けてしまうてくれい!
目
(
め
)
も
此上
(
このうへ
)
は
牢
(
らう
)
へ
入
(
はひ
)
れ、もう
自由
(
じいう
)
を
見
(
み
)
るな!
穢
(
けがらは
)
しい
塵芥
(
ちりあくた
)
め、
元
(
もと
)
の
土塊
(
つちくれ
)
へ
歸
(
かへ
)
りをれ、
活
(
い
)
きて
働
(
はたら
)
くには
及
(
およ
)
ばぬわい
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
その
檻
(
をり
)
をどうしようとも私にはそれに——その手馴れぬ、美しいものに達することが出來ない! 壞したところで、その
脆
(
もろ
)
い
牢
(
らう
)
を破つたところで、私の亂暴は唯囚人を逃がしてやるばかりなのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
一人は
牢
(
らう
)
を
出
(
い
)
でて今
病
(
や
)
む
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
小兒
(
せうに
)
、
牢
(
らう
)
に引かる。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
ぞ
掛
(
かけ
)
たりける
斯
(
かく
)
て七
助
(
すけ
)
とお
梅
(
うめ
)
は家主へ
預
(
あづ
)
け
粂之進
(
くめのしん
)
揚屋
(
あがりや
)
入
(
いり
)
喜八
伊兵衞
(
いへゑ
)
は
牢
(
らう
)
へ
戻
(
もど
)
されけり
偖
(
さて
)
翌日
(
よくじつ
)
大岡殿
登城
(
とじやう
)
有
(
あり
)
て月番の
御老中
(
ごらうぢう
)
松平右近將監殿
(
まつだひらうこんしやうげんどの
)
へ
御逢
(
おあひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
渡し船は意地惡く手間取つて、中流へ出たのは座敷
牢
(
らう
)
を出て小半刻も經つてからの事。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
友
牢
(
らう
)
にあり
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
毎度
(
まいど
)
亂心
(
らんしん
)
之者有り家業ならざる中は養生
牢
(
らう
)
とて入牢仰付らるゝ故則ち願書取上となり
翌日
(
よくじつ
)
本郷三丁目徳兵衞
組合
(
くみあひ
)
名主付添へ白洲へ罷り出控居るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
陣屋を根城に領内から美い女を
漁
(
あさ
)
り、その上氣に入らないことがあると、百姓を
牢
(
らう
)
に
打
(
ぶ
)
ち込み、五年前には伊之松といふ百姓を、物の言ひやうが氣に喰はないと言つて手討にしてゐますよ
銭形平次捕物控:195 若党の恋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何んだと?——そいつが
嘘
(
うそ
)
だつた日にや、
手前
(
てめえ
)
も
牢
(
らう
)
へ叩き込まれるよ」
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
昨日
(
きのふ
)
うつかりこの座敷
牢
(
らう
)
を開けて置いたのかも知れない」
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それにしても、土の
牢
(
らう
)
はひどからう」
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
牢
漢検準1級
部首:⽜
7画
“牢”を含む語句
入牢
牢舎
牢獄
大牢
牢問
牢屋
堅牢
座敷牢
牢守
永牢
牢舍
牢固
牢乎
牢格子
地牢
牢屋敷
牢死
地下牢
土牢
水牢
...